2013年10月27日

家庭用の津波シェルターが静岡や高知で人気化。消費税の要因も



静岡の防災ブロガーさんのブログより、静岡県や高知県で、とある理由で津波シェルターが売れているという話。

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1989年の消費税(3%)導入以来の大規模な増税となる、2014年4月1日からの消費税率の引き上げ。

消費税率が5%から8%に引き上げられ、数兆円の増税になるらしい。

テレビや新聞では、自動車、新築マンションなど、高額の商品の駆け込み需要の様子が、連日報道されている。

しかしそれとは別に、今、ひそかに人気が急上昇している「ある商品」をご存じだろうか?

地震や津波から身を守る、家庭用の「津波シェルター」である。

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お客さん:「これ、いくらですか?」

スタッフ:「はい、本体が50万円と、それと消費税になります」

お客さん:「え!? 50万円!? そんなに安いの?」

スタッフ:「はい・・・」


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こんな景気の良いやり取りが、10月月初、都内の某所で頻繁に行われていた。

昨年末からのアベノミクス景気で、日経平均株価は大きく上昇した。

しかし私たち庶民の日常は、まだ不景気から抜け出せていない、民主党政権時代のかつての日本のままである。

はたして、どこで、どんな商品が売れているのだろうか?


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場所は、10月の涼しい風が吹く、東京臨海地区のイベント会場「東京ビッグサイト」。
開催されていたのは、東京都が主催する「危機管理産業展2013」という防災商品の見本市だ。
200社以上の企業が、非常食、地震警報機などの防災商品を出展。
防災商品の最新のトレンド情報をキャッチすることができる。

その中でもひときわ人気を集めていたのが、光レジン工業が出展する「津波シェルターひかり」のブースだ。
さきほどの会話は、このひかりのブースで聞かれていたものだ。

津波シェルターひかりは、FRPという強化プラスチック素材でできている。
一昨年、世界で初めてFRP製の防災シェルター「ノア」の開発に成功した光レジン工業が、ノアの弱点の補強と、さらなる性能向上を目指して研究に取り組み、2年の歳月をかけて完成させた、究極の防災商品だ。
(ノアは、株式会社コスモパワーと光レジン工業の共同開発であったらしい)

光レジン工業は、40年以上にわたって強化プラスチックの製造に取り組んできた。
その技術ノウハウは世界でも最高水準と言われており、同社代表の大野氏は、(社)強化プラスチック成形技能検定委会の委員長を13年間にわたって歴任するなど、業界内でもその信頼と知名度は高い。
そのせいもあって、シェルターひかりのブースには一般人だけでなく、多くの業界関係者やマスコミの取材が訪れ、同社スタッフは汗びっしょりになって終日対応に追われていた。
(同社提供の下の写真)
危機管理産業展の津波シェルターひかりのブース



40年間の技術ノウハウの集大成とあって、津波シェルターひかりの性能も、尋常ではない。
ひかりの直径は120センチ。大人が4人避難できる大きさだ。
シェルターの表面のプラスチック壁は、たったの「10ミリ」という薄さ。
その薄さで、なんと22トンの荷重をかけても潰れないという。
22トンと言えば、自動車20台分に相当する重さである。
(同社提供の下の写真)
津波シェルターひかりは自動車20台でも潰れない

津波シェルターひかりは22トンの重量に耐える



「地震で家が潰れると、数トンから10トン程度の瓦礫の下敷きになると言われています。当社のひかりは、それを遥かに上回る22トンの重量に耐えられるんですよ」
と、同社の野中部長からの説明があった。

驚異的な性能の秘密は、特殊な工法にあるという。
「L−RTM工法」という、真空圧着技術を用いた独自の特殊製法を用いて製造することで、薄いプラスチック板でも物凄い耐久力になるそうだ。

夕方になり、来客も少なくなってきたので、さきほどの野中氏にブースでじっくりと話を聞いてみることにした。

<以下、インタビュー内容>

▲ブロガー:
来場者の反応はどうでしたか?

△野中氏:
予想以上に多くのお客様が来てくださって驚いています。
商品の公開は、この10月の産業展と決めていましたが、今年からひかりのホームページを開設して、性能試験の結果を動画で公開したりしていたんですが、開設してすぐに多くの問い合わせがきて驚いたのを覚えています。
今日のこのイベントも事前にネットで告知していたので、多くのかたがそれを見てきてくださったのだと思います。

▲ブロガー:
ひかりを実際に見てのお客様の反応は?

△野中氏:
それが意外なんですが、こうやってブースにいらっしゃったお客様に、我々はひかりの防災性能について丁寧にご説明するんです。
耐久力22トンだから家が潰れても大丈夫だとか、軽量だから大人4人が入っても水に浮くから津波から避難できるんですよ、とか、内部の床面が回転してハッチを水面上に露出できるんですよ、とか・・・
しかしお客様の一番多かった反応は、性能よりも『価格50万円!?そんなに安いの!?』なんですよね。
これには私たちも驚きました。

▲ブロガー:
でも50万円て、やはり高いと思いますけど・・

△野中氏:
確かに50万円という値段そのものは高額です。
でもお客様は『こんなに本格的な防災設備が自宅に設置できて、それで50万円なんて安い!』という反応なんですよね。
防災に関心の高い方々は、私たちが思っている以上に綿密にコスト計算をされ、冷静に判断されるということがわかりました。
具体的には、まず合計が50万円で、そうすると家族4人で使うから1人あたり12万5000円で、さらに10年保証だから、1人1日あたりでは30円、さらに、最長50年保証だから、もし50年とすると、1人1日あたりたったの6円で、これは安い!とか・・・

▲ブロガー:
ちょっと待ってください、この商品、50年も保証なんですか!?

△野中氏:
はい、南海トラフ地震は、明日来るかもしれないですし、もしかしたら50年後かもしれませんよね。
いつ来るかわからないのですから、当然、一生ものとして使えるシェルターでないといけない、と私たちは考えています。
FRPは腐食、科学変化に非常に強い素材で、数十年持たせることが可能なんです。
途中で、扉ハッチ部分のゴムパッキンなど、劣化する部分は交換メンテナンスさせていただきますが、この本体のFRPは最長50年間保証です。

▲ブロガー:
消費税が来年から8%になりますけど、いつまでに注文すれば5%の税率ですか?

△野中氏:
9月頃から『消費税5%で買えるのはいつまで?』という問い合わせが増えてきました。
今日も何人もの方にも同じ質問をされました。
今のところ、注文いただいてから納品が来年の4月を超えてしまうことはないですから、消費税5%で代金をいただいています。
いつから8%にして販売するのか、業界や関係省庁の動向を見つつ、ガイドラインを決めてホームページ上で発表したいと考えています。

▲ブロガー:
プラスチックの薄さ10ミリというのは、薄すぎる気もするんですが、なぜこんなに薄くするんですか?

△野中氏:
はい、結論を申しますと、私たちは津波シェルターひかりを、南海トラフ地震の危険度の特に高い、関東、東海、近畿、四国、九州の太平洋岸のすべてのご家庭や企業、病院や施設に普及させたいと考えています。
そのためにこの2年間、あらゆる工夫をこらした結果、今のような姿のシェルターができあがった、という次第です。

▲ブロガー:
???話がよく理解できませんが、、、

△野中氏:
話が分かりにくくて失礼しました。
つまり、こういうことです。

まず、特殊工法と長年のノウハウにより、厚さ10ミリで耐久力22トンという十分な性能が実現しました。
次に、FRP(強化プラスチック)が薄いということは、材料費が抑えられますので、価格を抑えることができ、50万円という、一般家庭でも手の届く価格帯が実現できました。
さらに、材料費を抑えた分のコストを充てることで「国内ですべての部品を生産する」という(コストはかかるものの)品質面で理想的な製造体制が構築できました。

津波シェルターは「人の命を守る」商品ですから、品質が最優先です。
一部の業者は、シェルターを海外で生産をしているようですが、それで「人の命を守る」品質が保てるのでしょうか?津波シェルターに「完全・純国内生産」は外せない条件だと考えています。

さらに、弊社は神奈川県に自社工場があり、そこで製造していますので、すみずみまで品質の管理が行き届いています。

FRPが薄いことでもう一つの利点は、重量が軽いことです。
重量は80キロと、決して軽くはないですが、家庭にある冷蔵庫と同等の重さです。
人の力で搬入できますし、設置にあたって、床の補強工事などは基本的には不要です。

さらに言うとこの商品、間口の狭い住宅にも楽に入るよう、組み立て式タイプもあるんです。
直径120センチだと、通常の住宅のドアは70〜100センチほどですから、搬入できないケースがあらかじめ想定できました。
そこで、組み立て式を前提として開発されました。

▲ブロガー:
などほど・・・あらゆる工夫がされている、という意味がわかりました。
ありがとうございます。
最後に、消費税率アップを前に、いま津波シェルター購入を検討している方が多いと聞きましたが、「津波シェルターを選ぶ際のポイント」を3つ、教えていただけますか?

△野中氏:
いくつでもお教えできるんですが、たったの3つですか?
・・・わかりました。あえて3つ申し上げると・・・

一つ目は、製造や販売をしている会社自体が信頼できるか、ですね。
津波シェルターは買って終わりではなく、そこから数十年間のアフターフォローがあって初めて意味があるものです。
設立して間もない会社であったり、もしくは、歴史は長くてもFRP以外の事業がメインであったりする会社は、よく調べたほうがよいかもしれません。
業界内での評判も見ておいたほうがよいでしょう。弊社の場合には、代表の大野が、(社)強化プラスチック成形技能検定委会の委員長を務めていたりしますので、業界の各社の状況に精通しています。極端な話、ひかり以外の他社の商品について聞かれても、ある程度、的確なご回答ができると思います(笑)

二つ目は、どこで誰が作っているかが明らかになっているか、でしょうか。
さきほど申しました通り、海外生産には懸念をもっています。
また、実際の製造を他社に委託している場合も多くありますが、どこに委託しているのかが不明瞭なケースも多いです。
そうなると、弊社のように、自社工場ですべてを生産している企業、というのが、客観的にみても確実と言えそうです。

最後の三つ目は・・・そうですね、「情報の開示」がしっかりとしている会社の津波シェルター、ということでしょうか。
例えば、性能や価格にしても、弊社のように、パンフレットやホームページでちゃんと具体的に開示されているか、そして、性能の表示については、写真や動画、文章でその根拠も示されているか、という点に注意されたほうがよいと思います。
弊社もそれを意識していまして、さきほどの耐久力22トンを達成したときには、わざわざプレスリリースまで配信しているんです。おかげさまで60ほどのメディアに掲載していただきました。

▲ブロガー:
強引に3つにまとめてくださって、ありがとうございます(笑)
私も、個人的にも検討していこうと思いますので、よろしくお願いします。

△野中氏:
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

<インタビュー内容 終わり>

非常に長いインタビュー記事となった。
消費税が5%⇒8%に上がると、本体価格が50万円であるから、値上げとしては約15,000円になる。早く買えばこの金額だけのメリットがあるのだから、気にする人が多いのも当然かもしれない。
しかし、改めて考えてみると、南海トラフ地震はいずれ来る、そして明日くるかもしれない、かなり「必然的な」災害なのだ。
そしてそれは多くの命を奪う国難なのである。
消費税アップどうこう言う以前に、こうした備えは早く手に入れる決断力が必要なのかもしれない。

◎参考URLの紹介

津波シェルターひかり 公式サイト
http://www.shelter-hikari.com/

光レジン工業株式会社 企業サイト
http://www.hikariresin.co.jp/

危機管理産業展(RISCON TOKYO)2013
http://www.kikikanri.biz/




posted by fundtarou at 17:11 | 地震や津波、防災シェルターの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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